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10年の北海道での山籠りを経て、中央線に舞い戻った男。鹿野おしりの街道爆裂サブカル日記。

サブカル考~地名サブカルと住所不定サブカル~

各人それぞれのサブカルの持論を呈して、サブカル議論が紛糾する時代である。サブカルとはオーケンであるとか、サブカルとは映画秘宝であるとか、コアマガジン系とマガジンハウス系があるとかね。

なので私も一つ一考を披露してみたいと思う。それが地名サブカルである。

サブカルには住所が深く関係していて、その地名によってサブカル者を分類できるのではないかという一考である。様々な都市にサブカルの中心地があって、それがお店なのか博物館なのかという違いがあるけれど、その施設で取り上げるサブカルが違うので、それによって各都市のサブカルは特色づけられている、というのが総論である。

各論を思いついたので書いていく。中野、秋葉原、吉祥寺、下北沢、高円寺、御茶ノ水とは東京の駅の名前であるが、ここはサブカルの中心地として機能している。しかも、それぞれ得意とする分野が違うので、高円寺サブカルと中野サブカルは違うものとして考えられる。「彼は映画秘宝に感化されてサブカルを始めたので、その系統として考えられるが、彼のホームタウンは中野なのでそっち系の人であるよ。」なんていう風にサブカル者を表すことができる。こうして、サブカル者を語るときによりわかりやすく、より詳細に人物評を表すことができる。

私がこうしたサブカル考を考えるきっかけは、京都の出町柳にあるガケ書房について考えていたためだ。

京都の出町柳は京大の近く、学生文化が色濃く表れた地域でそこにある本屋であるところのガケ書房はサブカル色が濃いとても素敵な本屋さんだ。出町柳はサブカル色が強い場所であるが、インターネット上ではあまり言及が見られなく、サブカルの中心地としての知名度は東京のそれに劣っている。しかしながら、濃度の濃い文化が溢れていて、質としては劣っているとは思えない。しかも、東京のサブカルタウンとは紹介している商品も違うのだ。こういう違いはサブカルを語っていくうえで重要なファクターになってくるんじゃないか、というのが私の持論である。

最後に住所不定サブカルについて少し書く。こうした地名サブカルに依拠せずにサブカルを語ったり、収集してインターネットで活動している人が「住所不定サブカル」となる。中心地以外で活動しているサブカル者のことである。これはヴィレッジヴァンガードの普及とインターネットの広がりが可能にした、比較的新しい部族である。私自身、地元にはサブカル施設がないのでインターネット上で活動している住所不定サブカルの一人である。

とまぁ、思いつく限りつらつらと書いてみた。この論に面白みを感じた人はより深く考えてみて持論を呈してみてほしい。

以上