あぁ素晴らしき不動産漫画の世界
不動産漫画という漫画のジャンルを思いついた。2秒で思いついた。嘘。8年くらい温めていた概念。これはそれ町とかが出始めた頃に思い付いた概念だ。それ町と団地ともおはそれぞれ、商店街と団地を舞台にした漫画である。これまで学校を舞台にした学園物という漫画は大量に量産されてきた。学園での人間ドラマや恋愛模様を描いた作品は多岐にわたる。それが発展して最近ではもうちょっと広い範囲、商店街や集合住宅、市町村単位、島といったものを舞台とした作品が作られるようになったというのが俺の考察である。
こうした作品の便利なところはまず出てくるキャラクターの年齢層が広くなる。子供、学生、親世代、青年、幼児、じじい、ばばあ、おっさん、おばさんという多彩な人を登場させることができる。また職業も豊富になった教師、学生、アルバイト、職人、飲食店店主、小売店店主、これらの人々も積極的に話に絡ませることができるようになったので、より群像劇としてのドラマが奥深くできるようになったのだ。それもこれも全て、学園物の漫画が乱造されてやりつくされたパターンを一新させるためという編集側のアイディアがあったのではないかと思われる。まぁ、男おいどんやめぞん一刻のように昔からあったアイディアのリファインしたとも取れるかもしれないが、多彩な人間の関わる多彩な人間ドラマを描くというのは新しいんじゃないだろうか?物語のフォーカスを主人公から離して、モブキャラやサブキャラにフォーカスしても違和感が少ないように思う。
こうした不動産漫画は今ではたくさん出ているので以下で紹介したいと思う。今回は作品羅列系の記事になってしまって大変申し訳ないが、実際深く読んでなくてあまり話ができないというのが本音だ。ただ、団地ともおとそれ町と江豆町は俺がこの発想に至った作品なだけあって大変面白い。特に江豆町ブリトビラロマンは群像劇として日本最高峰の出来になっていると思う。小田扉は後世にもっと評価されるんじゃないかという評にも納得である。まぁいくつか挙げるので好きに読んでください。おねげーします。