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10年の北海道での山籠りを経て、中央線に舞い戻った男。鹿野おしりの街道爆裂サブカル日記。

予のサブカル人生の懺悔

私が思うに、サブカルを語ることにみんな困難さを感じているんじゃないかな?たとえばサブカルの説明をするときに、必ずメインカルチャーハイカルチャーとの対比というのが入ってくることが多いんだが、これはほとんど社会学系の新書の受け売りだと言って過言ではない。

この引用は別に悪いことじゃないんだが、読んでいる人がひどく混乱するし、読んでてちっともワクワクするところではないので、私の説明では割愛する。

では、どうやってこのブログで扱うサブカルについて定義するのかと言われれば、まぁこれはある種の私のサブカルをイメージするときのモデルの変遷について語ることにしよう。そして皆さんに「大体こういうもの」という具合に掴んでもらうことにしよう。そもそも私は理系の人間ではないので定義なんかにはこだわらない人間なんだ。「俺こそがサブカルの権化!サブカルつまり俺の嗜好の全てだ!」という暴論を振りかざして、読者に向かっていくことは、あんまりにもあんまりなので少しだけ説明する。まぁ私の人生の思想の歴史をたどるというか、人生の懺悔としてでも読んでいただければ、結句いいのかもしれん。

1.渦型図

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サブカルについて論じる前に、私がなぜサブカルなぞを好きになったのか触れておかなければなるまい。私は漫画も映画も音楽も好きな子供だったわけだが、維新の肌的な傾向があり、主流ではなく傍流にあたる作品が好きだったわけだよ。ドラゴンボールよりもハーメルのバイオリン弾き、ボンボンよりデラックスボンボン、ファミ通よりファミ通ブロス。みたいにね。

それでこの図なんだが、サブカルチャー(私が話ししたいのは「サブカル」であるが、説明の必要上この用語を用いる。)の話をしていると、「メインストリーム(主流)」という言葉が出てくることがあるね。特に音楽の話なんかではそう。ここでストリーム(奔流)という言葉が出てくるので、私は文化自体を台風や渦潮みたいな奔流なんじゃないかと考えていたことがある。音楽、アニメ、漫画、文学それぞれに奔流があり、それが激しく影響しあって文化が形作られているんじゃないかと推測したんだ。メインストリームは大きな奔流。サブストリームは小さな奔流。という具合にね。

しかしながらこれがいけなかった。なぜこの考えがいかんかったかと言えば、私の頭が付いていかなかった。高校物理の気体の力学なんていうのは僕の不得意分野でねぇ。さらに悪いことに自分が馬鹿だっていうことに気がついてなかったんだ。これは酷いジレンマだ。プラクチカルとアイディアルの衝突だ。この理論を頭で解くことは出来ぬが、それが真実に違いないと妄信していた。そこで苦悶の末、自らはなった言葉が「しゃらくせえ!」であった。

 

2.支流図

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次に考えたのが、主流と傍流に例えるやり方だ。特定の漫画雑誌の売れた漫画を主流に当てはめて、そこからどう分かれていって傍流を形成していったかを考える図だ。このころは系統樹が好きだったのですんなり考えることができた。

ある種の異端好きといっても間違いない性向があったため傍流ラブを拗らせることになったわけだけど。漫画家の師弟関係や漫画賞受賞者のその後の連載なんかにも考えを巡らせていたんだけど、そんなことは調べきれない、というのが結論だ。どの作家がどんな作品に影響を受けたかなんて言う情報は本人しか知りえないものだ。この図式で考えることはあきらめたのだった。

3.2×2マトリックス

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そして人に語りやすく、理解されやすいことを目的に思い付いたのがこのマトリックスである。ちなみにここからの話は漫画雑誌に限定してとらえてもらえると嬉しい。

縦軸に作品の「言及数」、これはインターネットや媒体で言及された数。影響力のある人が言及したらそれは数値が高いものになる。横軸は作品の「発行部数」、「普及度」と言い直してもいいかもしれない。どれくらいの規模の雑誌で何部売れたかが重要になる。

初めに行ったが、一つ間違えてほしくないことがある、これは漫画業界を図る一つの指標にすぎない。映画や音楽は日本というローカルな市場と、世界というグローバルな市場の二つあり。数がダブってしまうのでよくない。

サブカル、オタク、マイルドヤンキー、マニアをこの図の中でどのあたりにいるのかを示したのが上記の図である。サブカルが言及数の高いところに位置しているが、サブカルな文化というのは言及により形成されているんじゃないかという私の推測からだ。サブカルなマンガがどのように伝えられていくかというと、やはり芸能人や有名人が「私に影響を与えた一作!」みたいな感じで紹介されて人に伝わるというのが多いのではないか。それ以外では、ある書店の棚で紹介した本といった感じか。そうしたミーハー的な構造がサブカル文化を支えていると私は考えている。マイルドヤンキーとオタクについては適当に考えたので、オタクは最近拡張しているという報告があったので広めにしてみた、間違いがあったら認める。

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そして、ちょっとこの図2を見ていただきたい。この図は雑誌の2か月間の発行部数でズバっと割った図だ。この図を見ていただくとわかっていただきやすいんじゃないかと思う。200万冊売れる雑誌というのはご存知週刊少年ジャンプだ。100万冊売れるのは週刊少年マガジンである。50万から100万の間にあるのはヤングジャンプビックコミックオリジナル。20万から50万の間はモーニング、ヤングマガジンビックコミック。10万から20万の間はイブニング、ビックコミックスピリッツ、ビックコミックスペリオールヤングアニマル。10未満は月刊スピリッツアフタヌーンヤングアニマル嵐モーニング2などがある。

最後に、当サイトの守備範囲について申しておきたい。当サイトの守備範囲としては2か月間の発行部数が50万部以下の雑誌の漫画を主に取り上げる。私はそうした漫画がサブカル漫画だと思っているからだ。まぁ言ってみれば、そこそこ売れてない雑誌のそこそこ売れてない漫画を取り上げるというわけだ。早くもブログを置いて逃げ出したくなる話である!しかしながら、そうした感じの面白い漫画を探してきて紹介するというのは、時代の徒花を山の上まで探しに行ってきて、傷だらけのまま「おい!これを見ろ!」と見せつける野武士のようでいっそ痛快である。なお、頑張っていきたい所存、一応更新は週末、回数は全10回を予定している。以上