卑しくもサブカルという名の狗

サブカルバカのサブカル漫画ブログ。

サブカル的傑作漫画30選 <下篇>

 

 

ランキングも大詰めとなっております。今日発表するのは10位から1位までです。サブカルを自認する者が、どの漫画を一位にするのか気になるところではないでしょうか?それでは紳士淑女の皆々様、奥の方からずいずずいと這入っていただき、拙ランキングをどうぞご照覧くださいませ。それでは始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10位 原作・内田百けん 漫画・一条裕子/阿呆列車

阿房列車 1号 (IKKI COMIX)

まずは阿呆列車からだなんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」という名文から始まる作家・内田百けんの列車旅を随想的に仕上げたこの作品。もともと、昭和の小説である内田百けんの「阿呆列車」シリーズを一言一句残さず漫画に入れたという一條裕子先生の労作だ。小説にはない部分として、その時代の風俗や車窓から眺める風景など印象的な絵が挟まれることが、今回10位を受賞した要因となりました。今は亡きIKKIコミックスの鉄道オタクシリーズとして刊行されました。あと僕が内田百けん好きなのでこの順位になっております。

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9位 久米田康次/さよなら絶望先生

さよなら絶望先生(30) (週刊少年マガジンコミックス)

久米田康治はサブカルにちげぇねぇんだっっっっっ!!

ベテランギャグ漫画家をサブカル呼ばわりとは、今日から安心して眠れなくなりそうだが、久米田康治はサブカル!俺が決めた!さよなら絶望先生はサブカルに意欲的な作品だ!アニメを見たか!!??大槻ケンヂが主題歌を歌い!劇団犬カレーがアクセントをつける!ラジオでは神谷ピロシが奇声を上げて!新谷良子が悶える!このサブカル協奏曲的な展開に、連載中はとても楽しい時間を過ごさせてもらった!!

また原作もいい。毎号世界文学全集をパロディした前回までのあらすじが載り、巻末には作者の紙ブログが載っている!まさに作品としてのボーダーを乗り越えたサブカル的な作品ではないか!!そして内容はいつものパターンを踏襲しながら、衝撃的なラストに向けての伏線も張っている!!僕は絶望先生はある種サブカルメディア展開の集大成だったと思っておりますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8位 ALAN MOORE・DAVE GIBBONS/WATCHMAN

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)

「出た!WATCHMAN!サブカル男は大好きだけど、女が見ても全然面白くない映画NO.1・・・」

男はみんなWATCHMANが好きっ!さぁ君も声を出して!男はみんなロールシャッハが大好きっ!魔界の死者であるアラン・ムーアが描いたヒーロー達の物語が8位に登場だ!私は映画を見てから漫画を買ったタイプなのでラストのイカにはびっくりしたよ。

WATCHMANの何が男たちの心を惹きつけて止まないのかと言えば、やはりロールシャッハの生きざまであろう。絶対に妥協しない、絶対に悪を許さないというチビのブサイク、ロールシャッハのその妥協なき生き方と結末に憧れる男たちは多い。コメディアンの生きざまも社会人としては惹かれるものがある。あと「35分前に実行した」は悪役として、ヒーローを絶望をたたきつける最低のセリフだ。俺も死ぬまでに言ってみたい。

とにかくだ!何が言いたいかというとみんな!WATCHMAN読もうぜってこった!クキェェェェェェェェェェェェッ!!!

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7位 よしもとよしとも青い車

 

青い車 (CUE COMICS)

言及数、ヴィレッジヴァンガード発買数ともに高い作品。だって1999年で17刷だぜ?今いったいいくつだよ。言及されたことにおいては、帯に江口寿史から「それでも生きていく君たちに 20世紀最後の青春漫画だ」と、松本大洋から「ひょろひょろと力弱く 毒があって、格好良くて見事です」と文章を寄せている。あと、モテキ映画版冒頭の幸代の部屋の中に置いてある、という演出が見られました。だもんでサブカル漫画としての認知では高いのではないでしょうか?

 これもまた白い表紙の短編集に当るわけですが、表題の「青い車」「オレンジ」「ツイステッド」「マイナス・ゼロ」「一人でお茶を」「銀のエンゼル」の6作が収められております。ヴィレッジヴァンガードに初めて来た人が手に取る確率の高い作品集ではないでしょうか、御多分に漏れず私も初めてヴィレヴァンに訪れて青い車とそっと好かれるを手に取りました。私が特に気に入っているのが、高校中退のフリーターの話である「オレンジ」と、広瀬正の「マイナスゼロ」の漫画化である同作がお気に入りです。オレンジからはかっこいい一人暮らしの理想としての姿をもらい。マイナスゼロを読んでは人生とは、人類とは何か・・・?という命題をもらった作品となります。めんどくさいねサブカルって。1996年に出た本ですが、内容が古くならず、今でも我が家にあるヤニで茶ばんだ(一人暮らしの間いつも持っていていたため汚れた)表紙をたまに手に取ります。オススススススススススススススススススsの1作。

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6位 施川ユウキ/がんばれ 酢めし疑獄‼

がんばれ酢めし疑獄!!(5) (少年チャンピオン・コミックス)

ヒャッハハハッハハハハッハハハッハハハハアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッァァァアッッッッッッッッ!!!!!!!施川ユウキだァァァァァァァァッァァァァァァ!!!!!ここに施川ユウキサブカル漫画家認定の石碑を建てよう!!!!1!ッ!1!!!ッ!1111!!! 

施川ユウキはサブカルだ!サブカルが生んだ!サブカル漫画家だ!!!!

取り乱しました。6位は施川ユウキのデビュー作。がんばれ酢飯疑獄!!きっと作者本人ですら「サブカルのつもりで書いてねーよ」と言うでしょうから、私がなぜサブカル認定をしたのか申し上げましょう。

酢飯疑獄では、ハードボイルド小説や洋画、はたまた美術などからの引用とも取れるネタが随所に張り巡らされている。いわばサブカル的なパロディのびっくり箱という様子を醸し出している。そしてそのギャグ!反骨心に満ち満ちたシュールなギャグ!さらには突っ込みとしての猟奇的な暴力!ヒャッハー!さらには「決してこれ以上上達はしない!」という強い意志を感じるその画力!もう我慢できねぇえぇぇぇぇぇぇぇ!酢飯疑獄はサブカルが引き取って一級のサブカル漫画として育てるぜぇぇっぇぇぇぇぇぇ!

そんな東洋の作品に網羅的な知識を持つ施川先生が「バーナード嬢曰く」がヒットしたことは「あぁ~ホントによかったなぁ~」と僕は思うのでした。<完>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5位 原作・一色伸幸 漫画・山本直樹/僕らはみんな生きている

僕らはみんな生きている 上 (ビッグコミックススペシャル)

僕らはみんな生きている 下    ビッグコミックススペシャル

僕は山本直樹作品の中で一番面白いんじゃないかと思ってるのが、僕らはみんな生きているです。 話の筋は左遷で飛ばされた日本人サラリーマン達が、内戦が勃発したアジアの小国でひどい目に合うという話です。私が特に好きなのが、物語の終盤、ゲリラの幹部と取引をするために機械を作って持っていくあたりです。主人公の思いのたけをぶちまけるシーンが就職活動でヘロヘロになっていた僕を癒してくれるのでした。仕事に疲れたサラリーマンは、爽快感を得るために買ってみては?オヌヌヌヌヌヌヌヌメ!

 

 

 

4位 道満晴満/ヴォイニッチホテル

 

ヴォイニッチホテル 3 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

ふわぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁっ!!!!いらっしゃいまssっせえええぇえぇぇぇぇ!!!よぅこそぉぉ!世界最大規模の道満晴満ファンサイトへぇぇぇぇぇ!!!!どうぞぉどうぞぉ!ゆっくりしていってねぇぇぇ↑↑↑↑↑いやぁ!まってたよぉぉぉぉ!やっとわかる人が来てくれたゆぉぉぉぉぉ!↑↑!!↑!うれしいなぁ!ねぇ?何読むぅぅぅ↓↓これヴォイニッチホテルっていうんだ!ホテルジズムが元になってて、それを三巻くらいにまとめたんだぁぁぁぁっっっ!!いろんな人物のいろんな話が錯綜する傑作なんだゆぉぉぇぇぇぇぇ・・・え、ぱらいぞ買いに来ただけで興味はないって?なんだよぅ!期待させんなょぅ!ぷぇっ!

思わずアルパカ・スリさんになってしまうくらい好きな作品。ロボット刑事を見かけた瞬間、心が中学生に戻って「ひゃぅ!」って変な声が俺の喉から漏れた。道満晴満はニッケルオデオンがお洒落な感じだからフランスとかに売り込めば、すごい利益を生むんじゃないかと思ってる。考え過ぎかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3位 古谷実僕といっしょ

僕といっしょ(3) (ヤングマガジンコミックス)

古谷実のギャグの全盛期の作品。私が言うギャグの全盛期は稲中の8巻からヒミズの1巻までです。最近またギャグの古谷実が帰ってきた感じがしてる。ちなみに俺の中では、GoingSteadyの峯田が好きな作品だと打ち明けていて、言及度がかなり高い作品である。やっぱり、サブカルの好き嫌いって誰かが好きといったというミーハーな部分が多分にあるね。ちなみにこの漫画の最終回の柱には「負けたわけじゃない。勝てなかっただけだ。」と書いてあったらしく(峯田談)、それを自分の単行本に書いておくくらい好きな作品です。

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2位 江口寿史/エイジ

 

「エイジ」 (ジャンプコミックスデラックス)

未完の帝王、江口寿史の完結してない、けど少しだけ完結してる気がするストーリー漫画。2004年の段階で続きを書きたいとあとがきに書いてあったので、急に続きが出るかもね。出ないかも、江口寿史だしなぁ。続きが出た時に知ってたらサブカル的に鼻高々かもしれないね。

不良少年がボクサーを目指す話。80年当時の少年漫画に足りなかった要素をアンチテーゼとして描いたらしく、とてもすっきりした読後感を頂ける傑作。

ちなみに僕がこの漫画を買ったのは、今は亡き八重洲のブックセンターで、上京するの途中の深夜バスの待ち時間に買いました。新生活に胸が躍ってる自分には同じくらいキラキラした話である今作が、とても合っていました。今でも読むと、当時のフレッシュな気分を思い出します。以上、自分語りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1位 藤田和日郎黒博物館スプリンガルド

 

黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)

中世に起きたばね足ジャック事件。そのばね足ジャックがまた事件を起こした、今度は殺人事件だ。ロンドン市警のジェイムズ・ロッケンフィールドは捜査のために、前回の事件の重要参考人、放蕩貴族のストレイド卿の屋敷に向かうのだった…。

ウォルター・ストレイド卿が俺の理想の中年すぎるので一位はスプリンガルドに決めました。金も時間も才能も持て余した放蕩貴族であり、時にはホレた女を前にはにかむという面も見せつつ、最終的には女中なんぞのために命を投げ出すという選択をするという、なんとも男の子でいじらしいこの中年男が俺は好きです。ストーリーテリングはさすが長期連載の王藤田和日郎だけあって最高。短期集中連載だったので一巻しかないんだけど、ギュッと詰まった濃密な読書ができます。まだ読んでない方は是非お手に取ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、三回に分けてお送りいたしました"サブカル的傑作漫画30選"いかがだったでしょうか?もしかすると知ってる漫画が少なかったとお嘆きの方もいらっしゃるかもしれませんが、それがサブカルです。興味を持った作品は是非お手に取ってみてください。まぁ!サブカルで紹介した漫画なんであなたにはつまらないかもしれませんが、そんなこたぁ俺の知ったこっちゃない!!!!俺が俺の中のスケールで測ってみて、これが傑作だ!と選んだのが今回の選なので、あなたが違ってもそんなこたぁ知りませんよ。というのが俺のサブカルのスタンス。俺のサブカルは傲慢サブカル!この世で一番強いサブカルだ!

じゃぁまぁ最後に集計を載せて終わりにしたいと思います。それではまたどこかで・・・。

 

 

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<出版社別>

講談社 10 小学館 4 秋田書店 2 双葉社 2 集英社 2 イーストプレス 2 白泉社 2 朝日新聞出版 1 ワニマガジン 1 リイド社 1 竹書房 1 徳間書店 1 太田出版 1 アスキーメディアワークス 1

<ジャンル別>

短編集 10 ギャグ 9 アンソロジー 2 ラブコメ 2 学園 2 生活系 2 時代劇 2 紀行 1 ヒーロー 1 ビジネス 1 

<発行年>

1970年代 1 1980年代 2 1990年代 5 2000年代 11 2010年代 12